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2014年11月 4日 (火)

元禄本両界曼荼羅拝観

今日は、昨日に引き続き、頂き物の京都非公開文化財特別公開の招待券で、東寺の灌頂院に行って参りました。
通常一般には公開されていないこの場所で、これまた通常非公開の元禄本両界曼荼羅を拝観いたしました。元禄本の名の通り、江戸時代初期の元禄年間に、桂昌院が施主となって制作された曼荼羅だそうです。
これは、今でも毎年お正月に行われる五七日御修法という儀式で用いられる「現役の御本尊」であり、今回のように一般の参拝客が間近に拝観できる機会は滅多にないと言えるものです。

灌頂院に入ってみて驚いたのは、中が真っ暗だったこと。そして四方の壁の壁画と、道内の両壁に掲げられた曼荼羅にだけスポットライトが当てられていました。曼荼羅はもちろん灌頂院の建物自体も重要文化財だそうで、恐らくは貴重な文化財が紫外線や熱によって痛むのを防ぐためでしょうね。でもちょっと足元が危なかったかなと思いました。
壁画は、弘法大師やそれ以前の真言密教の祖師がたを描いたものでした。さすがにかなり退色していましたが、真っ暗なお堂の中に浮かび上がる曼荼羅の諸仏と諸祖師の姿は実に神秘的でもありました。

その後、東寺の他の場所も拝観。現在は秋季特別公開中で、宝物館と塔頭の観知院、五重の塔の一階部分が公開中でした。これに加えて講堂と金堂が拝観できる共通入場券がありましたので、1300円と少々値が張りましたが購入し、全てお参りいたしました。
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ちなみに紅葉しているのは桜ですね。春ばかりが注目されますが、桜には秋にもこんな美しさがあるんです。

いずれも素晴しい文化財の数々を堪能できましたが、私が今回特に感動したのは五重の塔の入り口のところにあった案内板の記述でした。
それによると、五重の塔の第一層は中心の柱を大日如来と見立て、その周りに五智如来の仏像を巡らし、さらに壁画として真言密教の祖師がたが描かれた「立体曼荼羅」と考えられるのだそうです。
東寺の立体曼荼羅というと講堂のものが有名ですが、あれは我々は書尊の安置されている場所の外から拝む構造になっています。
しかし五重の塔の場合は壁画と五智如来の仏像の間の通路を巡ってお参りする形になります。つまり、私たち自身が曼荼羅の中に入っている事になるんですね。

思い起こせば灌頂院もそう、曼荼羅と祖師がに囲まれて、私たちがいたんですね。あれは、立体曼荼羅の中心に、私たちがいたことになるんです。それに気付いた時、私はただ「スゴイ!」と思ってしまいましたよ。あれは、とても神秘的な体験だったのだな~と。

さてさて、今日も御朱印を頂きました。授与所となっている食堂にはものすごい行列で、20分ちかく並んだかな…。今回は、密教空間の真ん中にいるという神秘的な体験をしたことに因んで、密教の教主・大日如来の御朱印を頂きました。
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